お知らせ

6.良い施設とは 職員編

施設で生活するご利用者にとって、職員は生活を支えるとても大切な存在です。職員の動きを通じて、施設がよく見えてきます。
(1)職員がご利用者の傍らで座っているか。
職員が忙しそうに動き回っていると、不安になりがちです。そのような施設では職員の「ちょっと待ってください」の言葉が飛び交っています。これでは時々の感情や思いを受け止めることができません。私たちがなすべきことは忙しそうにしない、ゆっくり歩く、呼び止められたら立ち止まり話を聞く、隣に座り話をお聞きすることです。
(2)時間で区切られた生活か。
入浴は施設において大変な重労働でもあり、職員の手間もかかります。そのため多くの施設では、入浴日を曜日と時間で決めています。しかし、人にはそれぞれのリズムがあり、気分もあります。意向に沿わない入浴はものすごいストレスとなり、職員との人間関係にも亀裂が入りがちです。
食事も食堂で時間が決められている施設が多くあります。なぜ全員一緒に同じものを食べなければならないのでしょうか。特に、食べ物は好みもあり、同じ人でも体調などにより、量などが変わります。私たちも時々外食したり、1食抜いたり、カップ麺で過ごしたりします。同様に自由でよいのではないでしょうか。
(3)職員の言葉遣いはどうか。
職員が発する言葉を「ご利用者主体の言葉」か、「職員主体の言葉」なのかを基準に、よく聞いてみましょう。「◯◯さん、お風呂に入れた」と「◯◯さん、お風呂に入ってもらった」の違いは、単に言葉の問題ではありません。「業務としての入浴」か「お風呂に入ってもらう」か、職員の気持ちが表れています。